和紙印刷の工程(単色機の場合)
本ページでは、単色機でのオフセット印刷(多色刷り)工程をご紹介いたします。
※印刷手順は一例です。すべての和紙印刷を本機で行うわけではありません。
※撮影のため安全カバーははずしています。
1.一色目の版をセットする
2.インク壺にインクを入れる
3.色目を合わせる

版はデジタルデータを4色分解して作りますが、色目合わせ(微修正)はオペレーターが長年の勘を頼りに手作業で行っています。
4.給紙
5.印刷
6.一色目(アイ)の刷り上がり

紙は一色刷るごとに乾燥させます。
7.一色目の版の取り外し

同じローラーで次の色を乗せるため、色が変わる度に石油でインクを洗い流します。
8.二色目(アカ)も同様に1~7の工程を行う
9.二色目を重ねたところ
10.一色目とのズレを確認し紙の位置を微修正
11.色味を確認(現物と比較)し微修正。再度印刷。

一色ごとにテスト刷りを行い、色目や紙の位置を微調整します。また、位置と色目が確定してからも、機械を回しだしてからの最初の何枚かはテスト用紙です。濃淡が安定したら本番用の用紙で印刷を始めます。
12.8~11の工程を残り二回(キ、スミ)繰り返す
13.完成
各工程の仕上がり比較

アイ

アカ

キ

スミ

【番外編】オフセット印刷は版に乗ったインクを一度ブランケットに写してから印刷します。
【番外編2】本工程の動画を公開しました。
版:浮世絵(歌川豊国)
印刷用紙:楮紙(白口) 薄口